1990年7月、大阪国税局の多数の職員がニセ税理士から接待を受け、見返りに脱税指南をしていたという事件が発覚しました。
そこで納税者、弁護士、税理士らが一丸となって税務行政を監視し、税務職員らの汚職や不当、不正な税務行政を正すために、私たちは同年9月に「税務署オンブズマン」を結成しました。その後「税金オンブズマン」に名称を改め、国税だけでなく、税金全般の不正や不当について取り組んでいます。
「オンブズマン」とは、スウェーデン語で「代理人」という意味です。
市民の代理人として、行政の活動を監視し、苦情を調査・処理する機関や人のことを指します。
日本においても、全国でさまざまな「市民オンブズマン」の取り組み・活動が行われており、私たち「税金オンブズマン」は関西地域で、税務行政に対する監視を中心として活動しています。
税金オンブズマンの活動
1.裁判支援
固定資産税国賠訴訟など不当な課税処分を受けた納税者の税金裁判の支援をしています。
税務署および税務行政に対して、納税者のみなさんの不満、怒りをお聞きし、場合によっては税理士、弁護士が直接対処します。
2.確定申告時期の「税金なんでも相談」
税金オンブズマンでは毎年2月第3土曜日に10:00から15:00の時間帯で、電話での無料相談を行っております。
お答えするのは税金オンブズマンに参加している税理士です。
時期的に確定申告でのご相談が多いのですが、税金なんでも相談ですので、税金に関するご相談であれば対応させていただいております。是非ご相談ください。
実施日時はホームページでも告知しております。
3.監視と是正
違法、不当な税務調査の実態を告発し、その是正のための運動を進めます。
4.ネットワーク作り
不正、不当な税務行政は関西だけではありません。税金オンブズマンの全国ネットワークづくりを進め、運動の輪を広げていきます。
5.出版・啓蒙活動
税金オンブズマン編集『税務署をマルサせよ』では、国税局幹部の汚職の体質を告発しました。
また、2002年に『税の民主化を求めて~固定資産税国賠訴訟の記録~』、2013年に『裁判所は国税局の手先か~15年間放置した国税局の怠慢~』を出版しました。